Gris vert
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暑いなー……。
- 2012/08/25 (Sat)
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こんにちは!
Dグレ小話ティキラビ過去捏造になります。
因みに前半です。
後半はまだ書いてないのにサンイヴェ書き始めましただめだこりゃ。と
今日は夕焼けがすごく綺麗ですね。
ティアクライスサントラ聴きながらお片付け中です。暑すぎてアイス食べながらやってたら進まない進まない。
どうしたら漫画減らせるかなー……。
日も沈みかけた頃、とある町に停まった汽車から3人の男が慌ただしく降りて来た。
その内一人は小さな男の子を抱えている。
「よし、オレ等二人で依頼主んとこ行ってくっからティキは宿探してこい!」
「え、オレも行かなくていいの。」
抱えていた男の子、イーズを下ろし、ティキはあれ?と仲間二人の顔を見つめる。
「誰のせいでこの時間になったと思ってる!もう仕事取られてたらオマエ殴るかんな!!」
「その上宿まで見付かんなかったらスマキにして川に流すぞ!!」
「……はーい。」
二人の剣幕に大人しく返事をした。
「宿見付けたらそこの広場で待ち合わせな!!」
駆け出しながら言う仲間にひらひらと手を降って応え、下からきょとんと見上げてくるイーズに苦笑を返し、行くか。と手を繋いで町へと歩き出した。
数十分後、やはり時既に遅かったらしく危うくスマキで川流しの刑に処されそうになるが正座で説教の刑にて許してもらったティキであった。
次の日一行は、食堂で朝食を取りながら今日の予定を話し合っていた。
「取り敢えずメシ食ったら斡旋所行ってみるか。」
「だな。仕事見つけねぇと、何日も宿泊まれねぇからなー。」
「ま、何かしらあんだろ。」
昨夜は酷い目(自業自得だが)に合ったが、一夜明け昨日の事など無かったかのようにあっけらかんとしている仲間にこっそり笑みを浮かべる(見付かると袋叩きにされそうなのでこっそりである)
ちょっとしたいさかいやミスを文句を言いつつもすぐに笑って許してくれるこの仲間達と過ごす時間がティキは好きだ。
仲間達との時間の居心地の良さを再確認して和んでいるところに、ガシャンと空気をぶち壊す騒音と怒鳴る男の声が響いた。
何事だ!?と音の方を確認すると、見覚えのある鮮やかな朱色にティキは目を瞬かせた。
「仲間なんだぞ!!」
身体の至るところに包帯を巻いて満身創痍の痛々しい出で立ちの男が取り乱し、仲間らしき男に押さえ込まれながらも向かい合う少年に喚き散らしている。
只事ならぬ男の様子に助けようと腰を浮かせかけふと思い止まる。
こっちはわかっていても、この姿では会ったことがない。彼方からは自分がわからないはずだと迷っていると。
男に反してまるで他人事のように冷静な少年が静かに答える。
「仲間じゃねーさ。アンタだってわかってんだろ。」
その言葉に逆上したのか押さえる仲間の腕を振り払い、周りがあっ、と思う間も無く少年に殴り掛かった。
しかし更に速い動きで少年が身を屈め相手の足を払い、男はバランスを崩し椅子やテーブルの料理を巻き込み床に倒れ込んだ。
男はそのまま身動きがとれないでいる。恐らく身体の怪我に響いたのだろう。
少年は床の男に目もくれず倒れた椅子を直すと出入り口に向かい歩き出した。
ラビさん、ともう一人の仲間らしき男が少年を呼んだがそれには応えず入り口近くのティキ達のテーブルの前で止まった。
ティキ達は呆気にとられ訳もわからず少年、ラビを見つめ返すしかなかった。
ただ、ティキだけは仲間とは別の理由で固まっていた。
バレるはずが無いとわかっているが顔が引き吊る。
「アンタ、ちょっと顔貸して。」
しかしラビはティキを真っ直ぐ見据え言い放った。
返答を聞かない内にティキの胸ぐらを掴み立たせ引っ張って歩き出した。
「え、ちょ、少年?」
困惑するティキの声はバタンと閉まる扉の音と共に消えていった。
ティキの仲間も他の客も何が起こったのかさっぱりわからない。
「ティキ、連れてかれちゃったよ……?」
イーズの声に我に返った二人は取り敢えずティキよりも今日の仕事をどうしようかと頭を抱えた。
***********
どうやらうちのティキラビはラビがエクソシストになる前からの顔見知りらしいですが。
お互いの立場を知って、えっ…てなるティキラビ書いてみようかな…と思いまして。
後半に続きます。
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