Gris vert
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無題
- 2011/08/26 (Fri)
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「…誓ってユーリ。」
「大袈裟だな。私に選択権はないのか。」
「大事なことさ、その言葉だけでボクは此からを怯えて過ごさなくていいんだ。」
「ユーリの気持ちなんか聞かなくたってわかるよ。
ボクは誓う。ユーリは?」
「………誓おう。」
「……キスでもする?」
「するか馬鹿者。」
食事に呼びに来たら何やら真面目そうな話をしているところにかちあった。
声をかけあぐねていると、こんな内容が聞こえてきた。
き、キスって!!なんの話ッスか!!
まさかまさか。ぐるぐるする頭を押さえながら扉の前で固まっていると、
「さーて。良い匂いしてるね。そろそろアッくん呼びに来るかな。」
スマイルが席を立った音がする。慌ててドアから距離をとって今来たかのような素振りをする。
ガチャン。
ドアが開いてスマイルが顔を出した。
「おや、アッくん。ごはん?」
「あ、はい。用意が出来たので呼びに来ました。」
「わーい。だってさユーリ!はやく来ないとユーリの分も食べちゃうよ!!」
鼻唄混じりに駆けて行くスマイルの後を追おうと踵を返したところでユーリに呼び止められた。
「…あまり気分の良い話ではなかっただろうが、気にしないでくれ…彼奴なりに今が大切だと言うことなのだろう。」
「はあ……。」
聞いていたのだろう?
と苦笑いしながら。
さっきの会話と今のユーリの言葉が全く繋がらず余計ぐるぐるするはめになった。
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アッシュサイドですが、本当はスマイルとユーリが何か不穏な話をしている方がメインなのでアッシュの扱いが不憫。
時々スマイルがネガティブな事言いに来るけど、ユーリはそれを何となく聞き流して適当に肯定してみたりする。スマイルの一時的な気持ちの浮き沈みだとわかっているからあえて真剣には取り合わない。
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