Gris vert
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初めての…
- 2011/09/21 (Wed)
- 小話(ポップン) |
- CM(0) |
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「サニー…、その格好…どうしたの。」
MZDとの打ち合わせのために新宿某所のビルにやって来たところ、ロビーの片隅で彼女の姿を見つけた。
普段着ている水色のワンピースではなく青いツナギ姿だ。
オマケに帽子にモップにバケツ……。
「今ね旅費を稼ぐためにMr.KKとビルの清掃のバイトやってるの!」
「KK…!?」
「うん。MZDがKKさんに頼んでくれたんだ。」
…神サマ!!寄りによってKK……!!
て言うかツナギえっろ…!!何時もより露出少ないのに何このえろさ!!
「……ビルの掃除だけ?怪しげなことやらされてない?」
「…怪しげ?」
「こら包帯男。俺が手当たり次第女に手ぇ出してるみたいに聞こえるだろが。」
ああもう気配消して背後に立つのやめて欲しいな本当むかつく。
「そんな意味じゃないし。君も良いわけ?女の子と仕事なんて。」
「別に構いやしねーよ。簡単な雑用だけでもやってもらえれば助かるしな。お陰で今日は早く終われそうだ。」
「……。」
「…深読みしなくていいぞ。」
睨み付けるスマイルにちょっと困った顔で。仕事あるんだろしっしっと犬でも追い払うように手をはらう。
最後の最後まで疑いの眼差しを向けながら渋々去っていった。
「す、すみませんMr.KK…。スマイル君いつもはあんなじゃないんですけど……。」
おっと可愛い助手を忘れてた。
まあ、俺相手じゃ仕方ないっつーかなんつーか。それより。
「あんた、彼奴でいーのかい。」
「え?」
パーティーで一緒になってから何度か2人を見かけているが、多分自分の方がこの嬢ちゃんよりは彼奴の本質をわかっている、と思う。
「彼奴が人間じゃないとか、年の差とかそんなんじゃないぞ。」
「俺は何時か彼奴に嬢ちゃんが殺されるんじゃないかと思うことがある。」
予想もしなかった言葉にサニーはKKの顔を見つめて固まった。
「いや、すまん。彼奴が悪い奴じゃないのもあんたが大事なのもわかる。だからこそっつーか……。」
「あはは。」
呆然としていたかと思いきや笑い始めたサニーに今度はKKがぽかんとする。
「確かに。本気で喧嘩したときとか、身の危険を感じることもあるんですが。」
あるのか。
「多分、スマイル君とわたしって似てるんですよ。」
先程のスマイルと今目の前で穏やかに笑っているサニーを順番に思い浮かべて、
「……全然わからん。」
また笑い出すサニー。KKさんは優しいんですねと。
「わたしは大丈夫です。スマイル君もきっとわかってる。」
「よし、ちゃっちゃか磨きますか!早く終わらせてMZDを驚かせましょう!」
では持ち場に向かいます!と敬礼してサニーは清掃に戻った。
どうやら余計なお世話のようだ。スマイルに対してもそれなりに理解があるらしい。
その上で一緒に居ると言うなら口を出す必要はない。
「何だ。お嬢さんの方が大人だな。」
**************
「ちょっと神サマ!!何でKKに預けるかな!」
部屋に来て開口一番にこれだ。
あー下で会ったのかめんどいなとぼんやり思いながら。
「やー、むしろKKをサニーに預けたっつーか?」
「は?」
「何かつまんなそーな顔してっから構いたくなったの。」
「ごめん全然話が読めないんだけど、構うなら自分で構ってくれる。」
「勿論構いますとも。パーティーでな。」
「……苦しい思いしてやりたくない事続けるなんて、馬鹿馬鹿しいじゃんよ。」
さってーんじゃ、打ち合わせ始めっぞー。と、もうこの話について喋る気はないようだ。
何となく察しはついたが、神サマやぼく等が何をしようが決めるのはKKだ。
少なくともKKにやめる気は無さそうだけど…。
「神サマお節介だねー。」
「うるせーな慈悲深いの!神様だから!!」
******************
御幸がスマサニ好きになった切っ掛けでした☆(どの辺が)
いや、中学生の時落書きでサニーにツナギ着せたのが切っ掛けなんです。
そしたらすんごい似合ってて!!自分で描いて自分でツボにハマったわけです。
その時の絵は今じゃ目も当てられないので何でツボにハマれたのだろうと不思議でならないのですが。
ツナギと言えばMr.KKでKKとMZDのオフィス掃除してれば良いよと思い、この話が出来た。スマサニ第1段!いきなり物騒な話だな。
本当はタイマーやらミミニャミも絡んでくるのですが長くなるのでカットー。
この頃大分KKに夢見てたんだな…。
別にKKは自分の仕事に悩みはないんじゃないかなあ……。どうかな。
当時描き終わって気づいたのが、あれ…これ、スマサニ……?
うん、Mr.KKとサニーを描きたかっただけなのでサニーの相手を深く考えてなかった(重要だろ)
本当に単純に御幸がスマイルが好きだったのでここにスマイルが出てきただけなのでした。なんだそれ。
最初スマイルはヤンデレでかなり独占欲強いくせに結局最後はユーリという最低なお方だったので、ちょっと名残があります。
サニーはサニーで世界中旅をしていてふらっと日本に来たときに居場所をくれる人が居てくれればよかった。
結局サニーはまた旅に出るし止められたってやめる気はなかったからサニーを止めもしないし束縛もしないスマイルが都合が良かった的な……ダークサイドスマサニ!!!!
無いから!今現在のスマサニでは絶対有り得ないから!!ごめんスマイル。スマイルはそんな人じゃないよ!
と言うわけで。
今現在のスマサニとはかけ離れ過ぎているので今後絶対形になることはないけれど、そう言えば一番最初だよな…と思って。
実はこの場面に至る前にスマサニがみんなの前で大喧嘩しまして、その際サニーがちょっと怪我しまして(何をしたスマイル)それもあってのあのKKの発言でした。仲直りはしてますよ!
その喧嘩も神サマが仕向けた事だったりね。
全体を見れば神サマがお節介かましてる話なのかな。
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