Gris vert
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妖怪Z現る
- 2012/02/28 (Tue)
- 小話(ポップン) |
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スマユリのまま放置するものかとスマサニ投下しに来ました。
昨日ポジティブ2EXをクリアするべく練習しに行きました。
因みに御幸のクリア安定レベル25くらいです。
ポジティブ2EXレベル31(^q^)
後半ボロボロです。
途中まではぐだぐだだが何とか…。
ラスネEXもこうやって無謀な挑戦し続けて出来るようになりました。
これ出来たら次はアンセムトランスリミ行くよ!
……多分。
せめてレベル30前後は行きたいなあ……。
それはぼくがまだユーリに出会う前、ギター片手に弾き語りの旅をしていた時の事。
うわああああぁぁぁん!!
今日も子供達にギャンブラーZの歌を聴かせてあげようと公園を目指し歩いていると前方公園入り口で泣いている女の子。
(うわあ…行き難い……)
お兄ちゃぁぁああああん!
(迷子かなあ……)
素通りできず、ふう…と一息ついてギターを抱え直した。
ジャーン♪
「ヤアヤアお嬢さん。どうしたのかな。」
泣いていた女の子はぴたりと泣くのをやめぼくの顔をきょとんと見詰めてきた。
にっこり笑いかけた次の瞬間…
う゛わあ゛あ゛あ゛あ゛ん!
…悪化した。
ちょ、ぼくのせい!?
どうしたものか…。んんー…。
昨日居た子達にいきなりギャンZ聴かせたら反応悪かったしなあ……。
ポロロン♪
子供達に教わったこの地域の民謡のような曲を弾き始めると女の子は泣くのをやめて此方を見た。
(あ、反応した…)
なるべく優しい声で、
「このお歌知ってる?」
「……うん。」
「一緒に歌ってみようか。」
ぼくが先に歌い始めると遅れて歌い始めてくれた。
(良かった…)
昨日子供達にウケのよかった曲を幾つか弾いてみると楽しそうに歌ってくれた。
(あらあらなかなか上手に歌うなあ)
演奏が終わると小さな手をいっぱいに広げて拍手をしてくれた。
「すごーい!!すごーい!お兄ちゃんじょうずね!!」
「いえいえ、お嬢さんもお歌がお上手で。」
そこで本題です。
「時に、お嬢さんはギャンブラーZをご存知かな?」
首をこてんと傾けて、ん~…と唸って一呼吸。
「知らない。」
デスヨネ~。想定内デス。
そんな君にギャンブラーZの素晴らしさを教えて差し上げましょう!!
~ジャジャンッ♪
ギャンブラーZの解説を交えながら気持ちよくギャンZのテーマを歌いきって、
「どう?カッコイイでしょう!!………わあ寝てる。」
少し、しゅん…としながら女の子の肩をとんとんとつついた。
はっと目を覚まして僕を見てあわわわと焦りはじめた。
「ね、ねちゃった!!」
「ふふ、オハヨ~。」
……ちょっと女の子にはオトコの熱い闘いは難しかったかしら。
公園のベンチに座り直して改めて聞いてみる。
「どうして泣いてたの?」
迷子なら出来る限りの手助けはしよう。
「……。」
じわりとまた目に涙を浮かべてしまった。
あっあっ泣かないで…!
「お兄さんとはぐれちゃった…?」
その一言でとうとう泣き出してしまった。
あああああ何かよくわからないけど地雷だったあああ…。
頭を撫でてあげながら落ち着くのを待った。
少しずつ質問をしていくとしゃっくりあげながらぽつりぽつりと話してくれた。
どうやら大好きなお兄さんがいなくなってしまったらしい(家出?失踪!?)
なのでお兄さんを探すためによく一緒に遊びに来たこの公園まで一人で来たそうだ。
因みにこの子の名前はサニーちゃん。うん、可愛いね。
時々ギターを弾きながらお話ししていると、気に入ってくれたのかまた笑ってくれるようになった。
「お兄ちゃんのおなまえはなんていうの?」
突然思い至ったようにサニーちゃんが尋ねてきた。
ぼく?と聞き返すとこくんと頷く。
うーん、名前ねぇ…名前かあ……。
「しがないギャンZ弾きで結構ですよ。」
「しが……?」
うん、わからないよね。
……名前なんて、もう何年も名乗ってないし呼ばれないしで忘れちゃったなあ…。
「名前、無くしちゃった。」
えへ、なんて可愛らしく言ってみるとサニーちゃんの顔が曇った。あああだめぇぇ泣いちゃだめえぇぇ!あたふたしていると
「サニーがお兄ちゃんのおなまえかんがえてあげる!!」
ばっと立ち上がりぼくの前に立って膝に小さな掌を乗せて身を乗り出しぼくの顔をじっと見詰めてきた。
わあ緊張する。
「………おかお、けがしたの?」
「へ?」
一瞬何の事かわからないでいると、そっと左頬を触られた。
ああ…眼帯か……。
悲しそうなサニーに心配ないよと笑って、
「これはね、怪我じゃくて悪い奴等をやっつけるための秘密の武器を隠しているんだよ。ココだけの話レーザービームが出ます。」
「…………………ふぅん?」
うん、わかってないね。顔がわかってないわ。
「きめた!すまいる君!!」
「うん?」
「いつもニコニコしてるからすまいる君!!」
ああ、名前ね。
スマイルってスマイル君って…!
いいね、面白いそれ。
「ふふふ、ぼくスマイル君?」
「うん!もう、なくしちゃだめだよ?」
サニーちゃんは背伸びして頭を撫でてくれた。
頭撫でてもらうなんて、記憶に無いくらい久しぶりで、何だかくすぐったいなあ……。
「サニー…!」
公園の入り口から褐色の肌をした男の子がサニーちゃんを呼んでいる。
あら、もしかして…。
「ぶらうん!」
サニーちゃんはブラウン?を見つけるとぱっと手を離してかけていってしまった。
「サニー…良かった……みんな心配してるよ。」
ほっとしたように一息ついてサニーを抱き上げると、サニーがぼくを指差しブラウンに何か話しているようだ。
ブラウンがサニーを抱えたままこちらに向かってきたので、ぼくもベンチから立ち上がりギターを背負い直した。
「すみません、サニーの相手をしてくれたみたいで…。」
「いえいえ、君がお兄さん?」
「あはは、違うよ…。」
「あれ、何か…お兄さん居なくなったって聞いたけど大丈夫なの?」
「……ちょっと自由な人で、よくあることだから大丈夫です。何日かしたら帰ってくると思うし。」
「そう?」
暫くこの辺りに滞在しようと思っていたから、探すのを手伝おうかと思ったけれどブラウンが大丈夫だと言い切るのでそれ以上聞くのは止めた。
ぺこっと頭を下げて、じゃあ。とブラウンとサニーちゃんは公園を出ていった。
サニーちゃんがばいばいすまいる君と手を振ってくれたので笑顔で振り返した。
(名前のお礼言い忘れちゃったなあ…)
それから何年かして、公園でやっぱりギャンブラーZを子供達に聴かせてあげていたらユーリにスカウトされてバンドを始めるんだけど、そのおかげでとあるパーティーイベントでサニーちゃんと再会することになるなんてびっくりだよね。
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携帯で小説書いている方々すご……(以下略)
何度も寝落ちして結局朝になりました。
絵を描く余裕がないときは携帯があればこうやってメモするんですが、ちゃんとお話が書けたら楽しいだろうなあ。
……今日めっちゃ寒くないですか?
スマサニ出会いとスマイルの名前について。ちょろっと変更しましたが昔考えていたのはこんな感じでした。
当時は普通に迷子でお兄ちゃんが迎えに来ましたが、せっかく(?)なのでブラウンを親戚にしてみちゃいました…。
スマイルという名前も最初は当然偽名だろうと思っていたのでサニーに付けてもらったという妄想捏造していたんですが、今は実は本名でもいいかなあと思っているし、出会いもサニーが旅を始めた頃スマイルがまだ旅をしていた頃たまたま同じ街に滞在した感じで行こうかと思っているのでこのお話はお蔵入り。
ということでメモ的小話で出してみました。
因みにうちのサニーちゃんがスマイルをスマイル君と呼ぶのはこの時の名残という設定でした。
再会して、スマイルと仲良くなって成長していくにつれてスマイルって呼ぶようになるんですが、その変化にふとアッシュが気付いて1人勝手に照れていればいい。
ユーリとラブラブのままで終わらせるものかと、スマサニ小話でした。
さて朝ごはん作ろ……。
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