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Gris vert

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Rainy


スマサニがかきたくてかきたくて。
でも何だかかけなくて。


無理やり妄想ノートのネタを引っ張り出してサニー視点?で書いたらやっぱり気分が乗らずだらだら長くなってしまい文章の推敲(するほどの語彙も無いですが)する余裕もなく何だかよくわからないものが出来てしまった…。

しかしティキラビで放置しておくのも……!
スマサニサイトだと主張したのにスマサニ全然無いんだもの!!


雨のタイトルはラスネ話で付けたかったな…あまりに何も浮かばなくて←

以下スマイルが調子悪いお話です(うわぁ……話の内容もテンション低い)

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今日は今度行われるポップンパーティーの打ち合わせに新宿某所のビルにやって来た。
生憎の雨に道も混んでいて辿り着くまでに疲れてしまった。
ビルの自動ドアをくぐり着いて早々思わずため息をついてしまった。

(えっと…打ち合わせ場所は……)

今日使われる会議室の予定一覧を眺めているとこのビルの一画に入っているスタジオにDeuilが来ているらしい。

(あ、スマイル君も…来てるんだ。)

これだけの事にさっきまでの気だるい気分は何処かへ行ってしまった。
我ながら単純だと苦笑しながらエレベーターのボタンを押す。




顔合わせ程度と大まかな段取りの説明を終えて(と言っても今日会えたのは司会の二人とMZDにパーティー常連の女性陣何人かだけだが)休憩を挟んだ後MZDと改めて当日披露する曲の打ち合わせということになった。

他の女性陣はみんな仕事があるとの事で1人部屋に残るのも退屈なので彼等のいるであろうスタジオへ足を向けた。


1階下だったので階段を使って降りるとスタジオ入り口前の廊下で窓に寄りかかり外を眺めているスマイルが居た。

「スマイル君!」

声を掛けながら駆け寄ると。
気だるそうにゆっくり振り返った。
私を見て数秒…やあ、サニー。とうっすら笑った。
何だかいつもと様子が違う。
どうしたんだろうと思いながら横に並ぶ。

「今日私も上でパーティーの打ち合わせなんだよ。」

へぇ…と気の無い声。

「…ねぇ、スマイル。調子悪いの?」

「どうして?」

さっきと変わって何時ものスマイルの顔だが明らかに作り笑いだ。私にまで様子がおかしいとすぐわかるくらいだ。何かあったのだろうか。

「様子が変だよ。疲れてる?」

「…いや」

「おーい、サニー!あと10分で始めるからな!!」

スマイルの言葉を遮ってMZDが声をかけてきた。階段から顔を除かせている。
それにはーい!と答えてスマイルに向き直る。

「スマイル君休むことも大事だよ。体調はもちろんだけど、気持ちの方も調子が良くないときは言って良いと思うよ。」

スマイルは少し驚いたようにほんの僅かだが目を開いた。

「きっとユーリさんもアッシュ君も心配してるよ。」

言うだけ言ってスマイルの返答を待たずに上の階へと向かった。
堪えず笑顔でその場の雰囲気を和らげてくれるいつもの彼とは全く違う様子に、どうしたら良いのかわからなくなる。
取り繕った笑顔が拒絶されたようでスマイルの顔を見ていられなかった。

会議室に戻るとまだMZD1人しか居なかった。
MZDが書類を広げて座る長机に向かい合うようにして座った。
書類には打ち合わせから本番までのスケジュール表が書かれていた。
(そうだ、仕事にはスケジュールがあるんだ…。)

スマイルに休むことも…なんて言ってしまったけれど、きっと忙しい彼等は過密なスケジュールの中で仕事をこなしているに違いない。

(無責任な事、言っちゃったかな…。)


「悪かったなさっき…邪魔したか?」

MZDのその言葉に苦笑しながらいいえと返す。姿だけでも見れたらと思っていたら話まで出来たのだそれだけで十分。
と言いたいところだが、せっかく会えたものの今度は彼の様子が気になって仕方ない。
おまけに自分の余計な言葉が彼にどう思われたかも気になってきてしまった。

「……打ち合わせ終わったらまた様子見に行ってやって?」

思わずMZDの顔を見ると書類から顔を上げて苦笑した。

「何か、今朝からあんな感じなんだよな。他の二人も首傾げてっし。」

そこで他のスタッフさんが部屋に入ってきて打ち合わせが始まり、話はそれっきりになってしまった。



打ち合わせが終わりすぐに下の階に向かった。
廊下から見える硝子張りのスタジオ内にはスタッフさんの姿しか見えなかった。
もう終わっちゃったかな…と思いながら中を覗いていると顔馴染みのスタッフさんがこちらに気付いて近付いてきた。
ドアを開けて手招きをしている。

「今、休憩中でみんな控え室にいますよ。声掛けていってあげてください。」

「あ、ありがとうございます…。」

苦笑気味に言われ、ちょっと疑問に思いながら控え室に通してもらった。
すると控え室の中からアッシュの困惑したような声。

「そんなに調子悪かったなら何で早く言わないんスか!?」

「いやー……はは。」

「突然倒れられてからでは周りに迷惑が掛かる。ちゃんと言ってくれればそこで予定の変更もきくかもしれないだろう。」

「…あのー……。」

部屋の入り口から恐る恐る声を掛けた。もしや私のさっきの発言のせいで揉めているのではと気が気ではなかった。
3人の視線が一気にこちらへ集中する。仮眠用のベッドに横になっているスマイルがビックリしたように、サニー?と呟いた。

「あのっ私…さっきスマイル君に調子悪いなら休んだ方がいいなんて、無責任な事言ってしまったかなって…。スケジュールもあるのに…。ごめんなさい!!」

「サニーさん…!そんなサニーさんは悪くないですよ!?」

謝るのと同時に勢いよく頭を下げた私にアッシュ君が慌てて駆け寄ってきた。
顔をあげてくださいと肩に手を添えて部屋の中へ促してくれた。

「悪いのは自己管理の出来ていないコイツだ。ご心配お掛けしたようで、申し訳無い。」

「スケジュールなら余裕がありますから大丈夫ですよ。スマイル、少し休んでいてください。後でスープ出しますが何が良いですか?」

「私は予定の変更をスタッフに伝えてこよう。良かったら時間が許すのであればスマイルに着いていてやってくれないかな。」

スマイルがアッシュ君にスープのリクエストをしている横でユーリさんが私の手を取ってにこっと微笑むとベッドからスマイルが手を伸ばし力無くぺちぺちとユーリさんの手を叩いた。

「ちょっと、ユーリ。何してんの…。」

やはり調子が悪いのか声にも覇気がない。
ユーリさんはそんなスマイルをフンッと見下ろしながら笑い部屋をあとにした。
二人になった部屋で椅子を持ってスマイルが横になるベッドの脇へ移動した。

「…大丈夫?」

そっと聞けば、苦笑が返ってきた。
普段の彼ならちょっとした不調ならば周りに気付かせないような笑顔でかわすだろう。
きっと相当調子が悪いのだ。
邪魔にならないだろうかと立ち上がろうとすると手を捕まれた。

「ごめんね、せっかく来てくれたのに……。」

「ううん!そんなの構わないけど…。」

「あともひとつ。ちょっと頭痛がひどくてね……実は朝起きてから少し前に此処で目を覚ますまでの、記憶が無いんだよねぇ……。」

「…えっ。」

いやー気付いたらさっきまでスタジオで仕事してたとかびっくりだよネ。なんて本人は笑っているが、それは笑い事ではないのでは……。

「気に掛けてくれてたのに、ごめんね……。」

覚えてないなんて…。

「っそんなのいいから君はちょっと寝てなさい!」

ばさーっと布団をスマイルの頭のてっぺんまで被せる。
こんなに具合が悪いスマイルも弱々しく笑うスマイルも何時ものスマイルからはかけ離れていて、どう声を掛けたら良いのかわからない。

「さ、サニー?」

ぷはっと布団を首もとまで下げて何事?と訴える。

「君は、心配させないようにと何も言わないのかもしれないけれど、言ってくれない方が、心配だったりするんだよ…。」

「……。」

「私、此処に居て良い?」

「う、ん…もちろん。」

「じゃあアッシュ君が来たら起こすから、それまで少し寝よう。話してるのも辛いんでしょう?」

「…………手、繋いでて良いですか。」

一瞬ぽかんとしてしまったが、すぐに吹き出してしまった。
こ、子供っぽいとか思ってるでしょう!?なんてちょっと照れて焦ってる姿に安心する。
(いつもの、スマイル君…。)
廊下で会ったスマイルが何故か別人のように思えて正直に言うと怖かった。
きゅっと繋いだ手を握り返して、空いた方の手でスマイルの髪を鋤いた。

「今日は此処に居るから、早く良くなってね……。」

「…アリガト」

スマイルは眠るために目を閉じた。さっきよりは幾分か表情が和らいだように思う。
窓の方へ目を向けると雨は弱まってきている。
空が少し明るくなってきているからもう暫くしたら雨は止むかもしれない。

(次に目を覚ました時は、どうか何時もの貴方で…)





----------------

実は最初のスマイルは人格がラスネっていう……。
本当はスマサニ設定ではラスは居ないのだけどパラレル的な…(便利な言い訳だな)

スマサニ設定の時のユーリさんとスマイルの関係がちょっとお気に入りです。上手く表現できないけど……!
サニーにベタ惚れのスマイルをユーリさんがからかうって言う。


スマサニ大好きなんだけれど、
公式の、何て言うのか誰のものにもなってくれなさそうなスマイルと言いますか。
そんなスマイルも好きなんですけれど……この矛盾…。

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プロフィール

HN:
miyuki niko
性別:
女性
趣味:
落描き。妄想。スマイルが異常に好きだ。

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