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Gris vert

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満月の夜は

外出を控えましょう。
てアッシュが言っていたかもね。


何か不穏な記事残してすみませんでした。
もっとどろどろするかと思いましたが、ディーヴァのおかげで大分頭冷えたみたいです…。


ディーヴァやり始めたぜ!と友達にメールしたら暗号か?みたいなアドバイスが送られてきた笑
が、頑張るよおれ…!!


さて、今日は2Pアッシュのお話です。
この前カラオケでパワフォ曲入れたらアッシュがさらにちょっと好きになりました。

やっぱりパワフォとアッシュのタッグ最強だよなあ…。
このイメージのままで居てほしいから新しいジャンルで復活するとなると複雑な気持ちです。いや、復活するのかすらわからないですが。
また出てきて欲しいような、このままで良いような…。
しかし、アッシュをこのまま宙に浮かせとくわけないですよね稼ぎ頭。
いつか本家で3人揃って活躍してくれるのを楽しみにしてます。



以下アッシュと2Pアッシュ(赤)のメモ的なつもりだったのにもれなくスマイルが付いてきたお話。


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「…やあ、珍しいねこんな所に。」

目の前の包帯男はにんまり笑う。
珍しいなんてもんじゃない。こんな一大事でもなければコイツに個人的に会いに来るなんて事は絶対に有り得ないああもうこの張り付けたような笑顔がムカつく。
不本意だとあからさまに顔に出して話を切り出した。

「…兄貴、の事で相談が。」
*********


事は2日前。
アッシュ怒濤の単独ライブツアー中に起こった。
ツアーの中でさらにバンドの方の仕事もこなしつつそれだけでも手一杯だろうにメンバーの食事に居候である自分の世話。
まあ、要するにアッシュが倒れた。

流石と言うか律儀と言うか、2日前の公演はしっかり終えた後倒れた。
次の公演は3日後である。本人は中止も延期も考えておらず兎に角3日後には全快するべく休養中だ。


「…なるべくバンドの仕事は抑えたんだけどねぇ…ちょっと外せないのが続いちゃったんだよね……。」

冒頭からすっかり俯いて喋らなくなってしまった相手に自販機で買ったお茶を渡しつつ意味の無いことを口にしてみる。
仕事が立て込んでしまったのは仕方ない終わったことだ。

「……がう…」

「ん?」

何か呟いたと思ったら急にがばあっと頭を抱えて踞った。

「俺が!!駄目だから!!兄貴に心配ばかりかけて…!!」
「……はあ。」

「ツアーでいろんな地域に行ってて只でさえ移動疲れんのに2日と開けずウチに帰ってくんのアイツ!!
俺が部屋散らかして腐海の森にしてないかとか飯も作れないでコンビニ弁当ばかり食べないかとかそれすら面倒で何も食べないんじゃないか心配だからとか言って帰ってくんの!!馬鹿じゃね!?」

「……ああ、うん。」

堰を切ったように喋り続けるアッシュ弟に呆気に取られながらも何とか内容を理解した。
そう言えばアッシュはバンドの仕事でユーリの城にカンヅメでも出来る限り家に帰ろうとしていた。

「ガキじゃねんだから大丈夫だっつっても聞かねーんだよ。どんだけ信用無いの俺!!確かにニートですが!!
兄貴が倒れてたら意味がないっつーか俺生きてて良いの!?」

「まあまあ。君がそうやってアッ君を想うようにアッ君も君が大事だからそこまで気にかけるんでしょう。」

「……俺、兄弟の中でも一番何も出来ないし、見た目こんなだしそれを裏切らない喧嘩っぱやさで尽く仕事続かなくて……。
迷惑掛けるために追いかけて来た訳じゃねーのに……。」

(…確かに悪い子じゃなさそうなんだけどねぇ……)
「アッシュさ、もうすぐツアー終わるじゃん。そしたら今度バンドの曲作り始まるんだよね。メディア関係の仕事も落ち着くから時間出来ると思うんだ。」

話が見えなくてキョトンとスマイルを見つめている様はアッシュにそっくりだ。
「君、家事覚えなよ。」

「………はあ?」

(あ、ガラ悪くなった。)
「まあ、曲作りも締め切りがあるから付きっきりとはいかないだろうけど。アッシュに教わって、全部出来なくても分担出来るくらいにはさ。アッシュの負担減るし、君がご飯作ってくれたら嬉しいんじゃないの(多分…)
勿論仕事も探す。」
(あれ、自分で言っててアレだけど。何この働く彼女ヒモな彼みたいな図)

「…オマエ、世界一の天才だな。」

目を輝かせてガシッと肩を掴んできたスケールでかいな。いや、寧ろ小さいの?
どうやら今まで家事を手伝おうとも考えなかったらしいニート君は名案だ!とばかりに意気込み始めた。
(……まあ、悪い子じゃないんだろうけどさ…)


************


3日後アッシュは体調を取り戻しツアーも予定通り進み無事に最後の公演まで終えた。


「……スマイル…。」

「やあ、アッシュ。ツアーお疲れ様。」

今日はアッシュのツアーが明けてから初めて3人揃う日だ。
久々の顔合わせに泣いて喜べとは言わないけれど、

「え、何その顔。恐いヨ。」
「スマイル!弟に何か変なこと吹き込みました!?」

スマイルを視界にとらえるとカッと目を見開いて掴み掛かってきた。

「えぇ?弟君?………ああ。
君が倒れたのを自分のせいだと思い悩んでいたから、アッシュの手伝いでもしてあげればーって言ったよ。」

「………」

「……何か失敗しちゃった?」

あの弟君だ。もしかしたら壊滅的な程家事全般に向かなかったのかもしれない。
「気色悪い。」

「……はい?」

「小さい頃から今まで一度だって家事を手伝おうとしたことがないのに!!
嬉々としてキッチンに立つ様が気色悪い。」

「気色悪いって……君も酷いな…。」

「……今回の体調不良は自分の自己管理がなってなかったせいです。弟が責任を感じることなんて無いのに。」

しゅん、と耳を下げて項垂れる。まるで犬だよ。

「もー、ツアーに支障出なかったし、ぼくらももっと気を付けるべきだったんだから。今度から皆で気を付ける。以上!
で、弟君はどう?」


「ええ、何か……。目覚めたみたいです。」

「…何に。」

主夫にか。

「掃除とか洗濯はいっそやってもらわない方が良いんですが。」

この子弟君には容赦無いな。そしてやっぱり駄目だったか。

「何故か料理だけは見込みがありそうです…。本人も楽しいみたいだし……。」

「うわあ意外だ。あの子が料理してる姿が全く浮かばないや。」

黙っていればアッシュにそっくりなハズなのに中身が違うだけでこんなに印象が変わるものか。

「でも良かったじゃないの、此れで少しは安心して家任せられるんじゃない?」
「とんでもない。部屋は散らかすし片付けられないし洗濯機は使えないし。料理だって危なっかしいしまだ暫くは目が離せないッスよ!!」

「あらー…。」
(アッシュはアッシュで弟君の世話焼きたいんじゃないかなあ…)

「まあ…興味が持てるものを見つけられたなら、勉強始めるなりそれを切っ掛けに働き始めてくれれば良いんッスけどね。
もし、料理やりたいって言うなら俺も力になれますし……。」

「何だかんだ弟君が可愛いんだねー。」
(弟君は興味があると言うより、アッ君を手伝えることが嬉しいだけな気がしないでもないけれど。)


「おい。何時までそんな所で立ち話している気だ。」
玄関ホールで話し込んでいたらユーリが奥から顔を出した。

「はいはーい。今行くよー。」

「すっすみません!すぐ準備します!!」


このあとお昼に弟君が凄い量の食材抱えて料理を振る舞いにやって来たりするのだけど、その話はまた今度にでも。


*************

あれー長くなった…。
もっとメモ的で簡潔だったハズなんだけど。

そして最初はアッシュと赤が喧嘩してる話だったんだけど。
ものすっごくニートで短気で駄目な子だったはずなんですが。
でもヤンキーっぽい赤が家事出来たらときめくとか思い始めたらあらぬ方向に。

ナチュラルにアッシュに兄弟が居てアッシュの部屋に居候していてすみません。
アッシュの話だとか言って当然のようにスマイルが中心ですみません。
ユーリに止めてもらわないと何処でやめていいか解らなかった。


本気で喧嘩するアッシュが妄想したかったので不完全燃焼な気がします。
弟君はもっとどうしようもない子でいいと思います。

ちなみにアッシュの上にもう1人お兄さんが居ます。他の兄弟は未定。あんまりたくさん居てもな…。


今日は6年ぶりの満月なんだって、ラジオで聞きました。
満月に見えるけど実は完全な満月じゃなかったりするんだって。

アッシュ…今日は本当に満月らしいよ……。
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プロフィール

HN:
miyuki niko
性別:
女性
趣味:
落描き。妄想。スマイルが異常に好きだ。

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