Gris vert
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SH小話
- 2012/05/20 (Sun)
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前の記事の続きになります。
結局長すぎて入りきらなかった…。
引き続きと言うかむしろこっちの方が、いちゃこらしているわけではありませんがおとこのこ同士がいちゃこらしているのが苦手な方はご注意ください。
そしてやっぱり始終険悪です。
結局長すぎて入りきらなかった…。
引き続きと言うかむしろこっちの方が、いちゃこらしているわけではありませんがおとこのこ同士がいちゃこらしているのが苦手な方はご注意ください。
そしてやっぱり始終険悪です。
*******
ローランサンに引っ張られやって来たのは、彼が所属する剣道部の部室だった。
ロッカーもあるのだが、床には胴着や荷物が散乱していて足下を見ていないと躓きそうだ。他の部室と違い何故か一部の床に畳が敷かれている。
「用ってなんだよ、オリオンと何やってんだよ。」
「………。」
何かいよいよ本気で頭に来たぞ。僕はいちいちお前に何処で誰と何してたのか言わなきゃいけないのか。お前は僕の母親か何かか。
自分はなんにも言わないくせして勝手にも程があるんじゃないの。
「飯、食わないで待ってたのに。」
…目眩がしそうだ、苛々で。
そんなん知らないよ。今まで散々放って置いたくせにそんなこと言われたってごめんなんていう気になんかなれない。
「気付いたらいねーし。」
「今日もサンは忙しいのかと思ったんだけど。」
少し、いや大分トゲのある言い方をした。するとサンは傷付いたような顔をする。こっちの気も知らないで自分だけそんな顔するなんて狡いだろ。
悪いけどそんな顔されたって今の僕では同情どころか逆に感情を逆撫でされるだけだ。
「イヴェール、」
「何。」
「俺の事嫌いになった?」
「は…」
危うく笑いそうになった。何の話だよ!今更好き嫌いとかそんな話なの?論点其処じゃないだろ。其処なの?
て言うか状況的にそれを聞くとしたら放っとかれた僕の方じゃない?サンが聞いちゃうの、ねぇ?
「何とか言えよ!」
「…ぅわ」
「うぉ、あ」
ローランサンが僕の肩を掴んだ拍子によろけて床と畳の段差に躓いて二人揃って畳に倒れ込んでしまった。痛い。でも良かった、辛うじて畳で……。
「イヴェ。」
顔を上げると自分の上に覆い被さるようにして倒れ込んだローランサンの顔が目の前にあった。
気まずくて目をそらすけどローランサンの顔は近付いて、少し躊躇うように唇が触れて、そこから深いキス。
「…っ」
角度を変えてもう一回。
少し名残惜しそうにゆっくり離れてローランサンは真っ直ぐ僕の目を見ながら、
「嫌い?」
まだ言うか。
思わず殴りそうって言うか殴ってしまった。
「いって、何すん……」
「バッカじゃないの。」
「…んだよ、嫌いならそう言えよ!」
「むかつく、ホント腹立つお前。」
カタン、と奥から音がして二人で飛び上がるほど驚いた。
え、何。人?人が居たの!?まじで。そう言えばコイツ(ローランサン)普通にドア開けたよな。鍵閉まってなかったよね。バカじゃないのバカじゃないのか!?
人が居るかどうかぐらい確かめろよ!!信じらんねー信じらんねぇまじで!!
「……五月蝿い。」
「…あ、エレフ?」
「お前…今日部活ねーぞ何やってんだよ。」
「……オリオンが、五月蝿いから…此処で寝てた。」
ロッカーの影から顔を出したのは、いつも一緒につるんでる仲間のエレフで一先ず安心した。
が、落ち着くのと同時にあることを思い出した。
「あ、…エレフ!!君のお陰で副会長とかやる羽目になったんだけど!!」
「…ああ、じゃあオリオン会長やるんだな。」
「副会長ってなんだよ!まさかお前生徒会入んの!?」
ローランサンがまた騒ぎ始めた。うあああめんどくさい。
って言うかエレフさん呑気にあくびなんてしちゃって君のせいでこっちは余計に拗れちゃってるんですけれどちくしょう。
「つーか、お前ら痴話喧嘩なら余所でやれよ。」
「起きてたのかこのやろー!!」
「ちっ、ちょ、違っ!これはローランサンがっ!!」
「エーレフー帰るぞー!………って、あららお邪魔でした?」
勢いよく部室のドアを開け現れたオリオンは未だ倒れ込んだままの体勢の僕らを見て、あら。と手を口許に当てる。
「ボク其処の我が儘王子迎えに来ただけなんで、どうぞごゆっくり。」
「や、待ってオリオン!僕も帰る!!」
本当にこのまま放置されそうなので慌てて助けを求める。
僕の上にいる人が、あ?とか言いながら睨んでるけど知ったこっちゃない。
ばたばたローランサンの下で暴れているとエレフが両脇抱えてずるずると引きずりローランサンの拘束から助け出してくれた。
ついでにそのまま入り口まで手を引いてくれる。
「あや~フラれちゃったね、サン……。」
「オリオン。俺、鞄教室。」
「げ、マジで。」
「僕も、教室戻らないと。」
「あらま、んじゃ戻りますかー。」
「ちょ、お前ら」
「ローランサン、鍵閉めとけよ。」
エレフはローランサンに一言残してぴしゃんとドアを閉めた。
****************
と言う夢を見たんですよ!
すみませんまたも深幸お得意の夢ネタで。
ミーシャが居ないのは夢だから仕方ない。
小話用に所々弄くってます。
後日談とかめっちゃ想像しちゃいました。
二人は結局拗れに拗れてオリオンがもうサンも生徒会入れば良いじゃん!!てなって今度はエレフが仲間外れ…って拗ねるんですよめんどくさいな。
サンが忙しかったのは、実はイヴェールと少しでも早く一緒に居られるように裏工作してたっていう想像。
そしたらイヴェールは生徒会とか言い出すから、はあ!?ってなって。
お前、そんなん秋までめちゃくちゃ忙しいじゃんかよ!俺どうすんだよ!?みたいな。
何だよ擦れ違ってばっかりだな。
いつも相手のこと考えてるのに、お互い言わないから空回ったりすれ違ってばっかりの二人。
あくまで夢を元に書いたのでシリーズ化はしない。
自分設定ならエレフは生徒会長やってくれそうな気がするし。
エレフがやらないならオリオンもやらなさそうだし。
て言うかシリーズ化する予定のものがあるの?(^q^)
ローランサンに引っ張られやって来たのは、彼が所属する剣道部の部室だった。
ロッカーもあるのだが、床には胴着や荷物が散乱していて足下を見ていないと躓きそうだ。他の部室と違い何故か一部の床に畳が敷かれている。
「用ってなんだよ、オリオンと何やってんだよ。」
「………。」
何かいよいよ本気で頭に来たぞ。僕はいちいちお前に何処で誰と何してたのか言わなきゃいけないのか。お前は僕の母親か何かか。
自分はなんにも言わないくせして勝手にも程があるんじゃないの。
「飯、食わないで待ってたのに。」
…目眩がしそうだ、苛々で。
そんなん知らないよ。今まで散々放って置いたくせにそんなこと言われたってごめんなんていう気になんかなれない。
「気付いたらいねーし。」
「今日もサンは忙しいのかと思ったんだけど。」
少し、いや大分トゲのある言い方をした。するとサンは傷付いたような顔をする。こっちの気も知らないで自分だけそんな顔するなんて狡いだろ。
悪いけどそんな顔されたって今の僕では同情どころか逆に感情を逆撫でされるだけだ。
「イヴェール、」
「何。」
「俺の事嫌いになった?」
「は…」
危うく笑いそうになった。何の話だよ!今更好き嫌いとかそんな話なの?論点其処じゃないだろ。其処なの?
て言うか状況的にそれを聞くとしたら放っとかれた僕の方じゃない?サンが聞いちゃうの、ねぇ?
「何とか言えよ!」
「…ぅわ」
「うぉ、あ」
ローランサンが僕の肩を掴んだ拍子によろけて床と畳の段差に躓いて二人揃って畳に倒れ込んでしまった。痛い。でも良かった、辛うじて畳で……。
「イヴェ。」
顔を上げると自分の上に覆い被さるようにして倒れ込んだローランサンの顔が目の前にあった。
気まずくて目をそらすけどローランサンの顔は近付いて、少し躊躇うように唇が触れて、そこから深いキス。
「…っ」
角度を変えてもう一回。
少し名残惜しそうにゆっくり離れてローランサンは真っ直ぐ僕の目を見ながら、
「嫌い?」
まだ言うか。
思わず殴りそうって言うか殴ってしまった。
「いって、何すん……」
「バッカじゃないの。」
「…んだよ、嫌いならそう言えよ!」
「むかつく、ホント腹立つお前。」
カタン、と奥から音がして二人で飛び上がるほど驚いた。
え、何。人?人が居たの!?まじで。そう言えばコイツ(ローランサン)普通にドア開けたよな。鍵閉まってなかったよね。バカじゃないのバカじゃないのか!?
人が居るかどうかぐらい確かめろよ!!信じらんねー信じらんねぇまじで!!
「……五月蝿い。」
「…あ、エレフ?」
「お前…今日部活ねーぞ何やってんだよ。」
「……オリオンが、五月蝿いから…此処で寝てた。」
ロッカーの影から顔を出したのは、いつも一緒につるんでる仲間のエレフで一先ず安心した。
が、落ち着くのと同時にあることを思い出した。
「あ、…エレフ!!君のお陰で副会長とかやる羽目になったんだけど!!」
「…ああ、じゃあオリオン会長やるんだな。」
「副会長ってなんだよ!まさかお前生徒会入んの!?」
ローランサンがまた騒ぎ始めた。うあああめんどくさい。
って言うかエレフさん呑気にあくびなんてしちゃって君のせいでこっちは余計に拗れちゃってるんですけれどちくしょう。
「つーか、お前ら痴話喧嘩なら余所でやれよ。」
「起きてたのかこのやろー!!」
「ちっ、ちょ、違っ!これはローランサンがっ!!」
「エーレフー帰るぞー!………って、あららお邪魔でした?」
勢いよく部室のドアを開け現れたオリオンは未だ倒れ込んだままの体勢の僕らを見て、あら。と手を口許に当てる。
「ボク其処の我が儘王子迎えに来ただけなんで、どうぞごゆっくり。」
「や、待ってオリオン!僕も帰る!!」
本当にこのまま放置されそうなので慌てて助けを求める。
僕の上にいる人が、あ?とか言いながら睨んでるけど知ったこっちゃない。
ばたばたローランサンの下で暴れているとエレフが両脇抱えてずるずると引きずりローランサンの拘束から助け出してくれた。
ついでにそのまま入り口まで手を引いてくれる。
「あや~フラれちゃったね、サン……。」
「オリオン。俺、鞄教室。」
「げ、マジで。」
「僕も、教室戻らないと。」
「あらま、んじゃ戻りますかー。」
「ちょ、お前ら」
「ローランサン、鍵閉めとけよ。」
エレフはローランサンに一言残してぴしゃんとドアを閉めた。
****************
と言う夢を見たんですよ!
すみませんまたも深幸お得意の夢ネタで。
ミーシャが居ないのは夢だから仕方ない。
小話用に所々弄くってます。
後日談とかめっちゃ想像しちゃいました。
二人は結局拗れに拗れてオリオンがもうサンも生徒会入れば良いじゃん!!てなって今度はエレフが仲間外れ…って拗ねるんですよめんどくさいな。
サンが忙しかったのは、実はイヴェールと少しでも早く一緒に居られるように裏工作してたっていう想像。
そしたらイヴェールは生徒会とか言い出すから、はあ!?ってなって。
お前、そんなん秋までめちゃくちゃ忙しいじゃんかよ!俺どうすんだよ!?みたいな。
何だよ擦れ違ってばっかりだな。
いつも相手のこと考えてるのに、お互い言わないから空回ったりすれ違ってばっかりの二人。
あくまで夢を元に書いたのでシリーズ化はしない。
自分設定ならエレフは生徒会長やってくれそうな気がするし。
エレフがやらないならオリオンもやらなさそうだし。
て言うかシリーズ化する予定のものがあるの?(^q^)
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